2028年度をめざして
学部・学科の改編を構想中
猪狩 友一

同窓会会長(白百合女子大学学長)
猪狩 友一

 白百合女子大学同窓会の皆さま、本学では時代の変化に対応して、学部・学科を大きく改編する構想案を検討してきました。その内容はすでに同窓会報96号(2026年3月)や大学ホームページ等で公表しておりますので、ご覧になった方もいらっしゃると思います。まだ構想中の段階ではありますが、ここにもその概要をお伝えしておきたいと思います。
 まず、現在の国語国文学科は「日本文化学科」に、フランス語フランス文学科と英語英文学科は合併して「国際文化学科」になる予定です。この2学科に人間総合学部から「児童文化学科」を移して3学科とし、学部名称も「MIRAI文化学部」とする計画です。「MIRAI」には未来志向ということと、Mには「Multicultural(多様な文化へのまなざし)」、Iには「Initiative(主導的・主体的な文化の探究)」、Rには「Re-creation(文化の再創造)」、Aには「AI(文化 × AI × 人と人がつながる力)」、もう一つのIには「Imagination(想像力・創造力の獲得)」などの意味が込められています。すなわち、AIをはじめとする新たなテクノロジーを使いこなす知性と、人と人との出会いから未来の文化を創る感性を育む学部にしたいと考えています。
 また、人間総合学部の「発達心理学科」は基本的にそのままですが、初等教育学科は「教育保育コミュニケーション学科」となる予定です。この2学科に新しく「社会行動科学科」を加えて3学科とし、学部名称は「人間発達科学部」と改めようと思います。心理学・教育学・社会学などの学問を横断する学際的な領域「発達科学」を学部名に掲げ、専門力と資格をもとにキャリアを形成し、社会に貢献できる女性の育成をめざす計画です。
 ことに新学科「社会行動科学科」は、行動科学という心理学系の学問領域をベースとしながら、人と社会のしくみを知り、社会課題を調査し、人や社会に働きかける実践者・推進者の育成という、これまで本学にはなかった学びを実現しようとしています。すでにこの方面の専門家からは、白百合の「社会行動科学」の提案は新しさと発展性があり、学生確保・研究拡充の両面で有望との見解をいただいております。
 このような新しい学部・学科を、2028年4月に開設することをめざします。
 2028年という年は奇しくも、シャルトル聖パウロ修道女会の3人の修道女が来日して150周年に当たります。皆さまもよくご存じのように、1878年(明治11年)、フランスから遙々日本(函館)に渡ってきた修道女たちによって、白百合学園の歩みが始まったのでした。彼女たちがもっていた信仰の力と実際的な力は、現代の学生たちも学ぶべきものと言えるかもしれません。
 この修道女来日150周年という記念の年に、白百合女子大学は新たに生まれ変わろうとしています。白百合学園理事で日本管区長のSr.千葉佳子様からは、「大学の思い切った改編にご期待申し上げております」との励ましのお言葉もいただきました。同窓会の皆さまにおかれましても、何卒ご理解・ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。