同窓会の皆さまへ

 

このたび、田畑邦治先生の後任として、白百合女子大学の学長に就任いたしました髙山貞美と申します。
つきましては、同窓会会長に就任することになります。 どうぞよろしくお願い申し上げます。

  私は、19世紀にフランスで創立された聖心みこころ布教会という男子修道会に所属するカトリック司祭(神父)です。20代のころは南山大学で哲学・神学を学び、30代・40代には名古屋の教会で宣教司牧活動に従事する一方、ローマ留学のチャンスを2度与えられました。ローマのグレゴリアン大学でイエズス会士のヨゼフ・ピタウ神父さま(当時の学長)と出会い、この出会いが私の人生を大きく変え、その後の東京での生活へと導かれました。

  イエズス会が設立母体である上智大学では、キリスト教人間学や比較宗教学等の授業を20年担当しました。教員仲間や学生たちにも恵まれ、大学・大学院だけでなく、同じキャンパス内にある社会福祉専門学校にも深く関わることができました。瞬く間の20年間でした。

 そして、定年退職を機に四谷から緑ヶ丘キャンパスに活動の拠点を移し、新たな生活が始まりました。チャプレン兼学長という重責ではありますが、皆さまのご支援ご協力をいただきながら、真摯にこの職責を果たしたいと願っております。

 教会のカレンダーでは、この季節は復活節(イースター)にあたります。同窓会の皆さまへの文章を、祈りの言葉で締めくくらせていただきます。

 

 新型コロナウイルスの感染で深く傷ついた世界に

 キリストの愛といやしの力が染みわたりますように、

 また、本学の学生と同窓会のみなさまのうえに

 神さまのあふれるばかりの祝福と恵みが注がれますように、

 心からお祈りいたします。

2020年4月15日

                                                               白百合女子大学
                                                               学長 髙山 貞美